アレクサンドロス大王とヘレニズムの時代

古代世界の英雄と言えば、第一にあげられるのはアレクサンドロス大王でしょう。彼は、ギリシャを初めて統一した父の遺志を受け継いで、ぺルシャ帝国を滅ぼして、わずか10年でギリシャからエジプト、メソポタミア、インダス川流域にまたがる世界帝国を建設しました。しかし間もなく、32歳の若さで急死します。彼の帝国は分裂して後継者争いを繰り返しますが、彼が播いたギリシャ文化の種はやがて各地で土着の文化と融合して発展します。この時代がヘレニズム時代です。その文化的影響はガンダーラの仏教美術を通じて我が国にまで及んでいます。本講座では、アレクサンドロスを世界帝国の建設へと突き動かした動機は何だったのか、その業績はどのように評価されるのかを考えながら、ヘレニズムの時代の歴史と文化の特徴を概観します。

＜予定カリキュラム＞

①10月23日　マケドニア王フィリッポス2世によるギリシャの統一
②11月27日　アレクサンドロス大王のペルシャ侵攻と東征
③12月25日　アレクサンドロス大王の死と後継者戦争
④1月22日　ヘレニズム時代の文化と芸術
⑤2月26日　アレクサンドリアの科学
⑥3月26日へレニズム時代の思想―エピクロス派とストア派

※予定は変更になる場合があります。