札幌道新文化センター札幌教室 ☎ 011-241-0123 :平日 9:30~19:00 土曜 9:30~18:00 (日曜・祝日休み)

教科書の名作を学びなおす

会場: 601

見学可能 おすすめ 施設使用料

国語の教科書の定番作品を毎回一作品取り上げ、新たな視点と切り口で改めて学んでいきます。

※解説する作品については、予めお読みいただくか、ご自身で本をご用意してご受講ください。

<カリキュラム>
1「与謝野晶子の短歌」(4/16) 
与謝野晶子の短歌「その子二十歳櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつしきかな」。この歌に隠された晶子の炎の如き〈恋愛観〉と波瀾万丈の〈人生観〉の謎を探求する講座。

2「志賀直哉「清兵衛と瓢箪」」(4/30)  
瓢箪をこよなく愛する少年に秘められた「親子の確執」の深淵を描いた名作。この中で志賀直哉は何を語ろうとしたのか。大人の価値判断で子の「個性」を潰す抑圧の恐ろしさを暴く。

3「芥川龍之介『トロッコ』」(5/7)
少年の切なさは作者の追慕であり、終章で「思い出」に映し出された〈娑婆〉の苦労の悲哀感は、芥川龍之介自身の肉声の如き感傷を与える名作。保吉ものの先例となっている作品。

4「夏目漱石「夢十夜」(5/21)  
漱石が見た夢を10日間記憶して書かれた小説。その話は時間も空間もそれぞれ異なり、読者を魅了する小説。特に「第六夜」等を中心に読解を行う予定である。

5「安部公房『赤い繭』」(6/4) 
不思議な「物語」の中に作者は何を語ろうというのか。休む家のない男は、「ここは俺の家か?」と訪ねるが、拒否され棍棒を持った男に追い立てられ、自分の足に糸が纏わり…。

6「川上弘美『神様』」(6/18) 
「くま」は動物である異類と同時に人間と同質の存在という両義性を持った存在で描かれているが、それは「神様」もまた現実と虚構といった二項対立的な曖昧さを語る物語。
7「萩原朔太郎の詩「遺伝」(詩集『青猫』)」(7/2) 
希望なき憂鬱と無為・倦怠を主情とする「近代象徴詩/真の完成たる口語自由詩」に発展させた朔太郎が『青猫』に秘めた「物憂げなる猫」の象徴という謎を解明していきたい。

8「山田詠美『海の方の子』」(7/16) 
高校国語の小説でも高校生に圧倒的に支持される作品の一つ。転校生である「私」は派閥の中で上手く立ち回り尊敬を得て、嫌われるクラスの哲夫を救ってあげたいと思うのだが…。

9「幸田文『濃紺』」(8/6) 
いい老後を送る「きよ」は孫の一言で三十年前の下駄を思い出す。その話は自分と「青年」との不思議な巡り合わせで紡がれた、下駄にまつわる深い「思い出」であったのだが…。

10「室生犀星『小景異情』」(8/20) 
有名な「ふるさとは遠くのありて思ふもの/そして悲しくうたふもの」の謎の迫る講座。出生の事情から寺に預けられ、実父は九歳で死亡、生母は行方不明、その不幸の影には何が…。

11「井上ひさし『握手』」(9/3 )
孤児院長であるルロイ修道士と孤児院の生徒だった「私」との再会と最後の《強い握手》での別れがテーマの本作品。この《強い握手》に込めた修道士の「思い」を探求する。

12「高浜虚子「俳句」等」 (9/17) 
花鳥諷詠を提唱した客観写生の大俳人。碧梧桐との確執と共に、敗戦後、記者に「敗戦による俳句の変化は?」の問いに「何の影響も受けず」と平然と返答する悠然大山の様は圧巻。

国語の教科書の定番作品を毎回一作品取り上げ、新たな視点と切り口で改めて学んでいきます。

※解説する作品については、予めお読みいただくか、ご自身で本をご用意してご受講ください。

<カリキュラム>
1「与謝野晶子の短歌」(4/16) 
与謝野晶子の短歌「その子二十歳櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつしきかな」。この歌に隠された晶子の炎の如き〈恋愛観〉と波瀾万丈の〈人生観〉の謎を探求する講座。

2「志賀直哉「清兵衛と瓢箪」」(4/30)  
瓢箪をこよなく愛する少年に秘められた「親子の確執」の深淵を描いた名作。この中で志賀直哉は何を語ろうとしたのか。大人の価値判断で子の「個性」を潰す抑圧の恐ろしさを暴く。

3「芥川龍之介『トロッコ』」(5/7)
少年の切なさは作者の追慕であり、終章で「思い出」に映し出された〈娑婆〉の苦労の悲哀感は、芥川龍之介自身の肉声の如き感傷を与える名作。保吉ものの先例となっている作品。

4「夏目漱石「夢十夜」(5/21)  
漱石が見た夢を10日間記憶して書かれた小説。その話は時間も空間もそれぞれ異なり、読者を魅了する小説。特に「第六夜」等を中心に読解を行う予定である。

5「安部公房『赤い繭』」(6/4) 
不思議な「物語」の中に作者は何を語ろうというのか。休む家のない男は、「ここは俺の家か?」と訪ねるが、拒否され棍棒を持った男に追い立てられ、自分の足に糸が纏わり…。

6「川上弘美『神様』」(6/18) 
「くま」は動物である異類と同時に人間と同質の存在という両義性を持った存在で描かれているが、それは「神様」もまた現実と虚構といった二項対立的な曖昧さを語る物語。
7「萩原朔太郎の詩「遺伝」(詩集『青猫』)」(7/2) 
希望なき憂鬱と無為・倦怠を主情とする「近代象徴詩/真の完成たる口語自由詩」に発展させた朔太郎が『青猫』に秘めた「物憂げなる猫」の象徴という謎を解明していきたい。

8「山田詠美『海の方の子』」(7/16) 
高校国語の小説でも高校生に圧倒的に支持される作品の一つ。転校生である「私」は派閥の中で上手く立ち回り尊敬を得て、嫌われるクラスの哲夫を救ってあげたいと思うのだが…。

9「幸田文『濃紺』」(8/6) 
いい老後を送る「きよ」は孫の一言で三十年前の下駄を思い出す。その話は自分と「青年」との不思議な巡り合わせで紡がれた、下駄にまつわる深い「思い出」であったのだが…。

10「室生犀星『小景異情』」(8/20) 
有名な「ふるさとは遠くのありて思ふもの/そして悲しくうたふもの」の謎の迫る講座。出生の事情から寺に預けられ、実父は九歳で死亡、生母は行方不明、その不幸の影には何が…。

11「井上ひさし『握手』」(9/3 )
孤児院長であるルロイ修道士と孤児院の生徒だった「私」との再会と最後の《強い握手》での別れがテーマの本作品。この《強い握手》に込めた修道士の「思い」を探求する。

12「高浜虚子「俳句」等」 (9/17) 
花鳥諷詠を提唱した客観写生の大俳人。碧梧桐との確執と共に、敗戦後、記者に「敗戦による俳句の変化は?」の問いに「何の影響も受けず」と平然と返答する悠然大山の様は圧巻。

講座詳細

クラス 一般
曜日・時間 第1・3 火曜日
15時00分 ~ 17時00分
受講料金ほか

2024年4月~6月(6回)
受講料金:18,480円
資料代:360円

2024年7月~9月(6回)
受講料金:18,480円
資料代:360円

※受講料金は、受講料と施設使用料を合わせた金額です(一部講座を除く)。 そのほか、教材費(テキスト、資料、教材などの費用)、団体傷害保険料が必要な講座があります。 講座内容によって異なりますので、詳細はお問い合わせください。

持ち物・ご購入いただくもの

■持参品/筆記用具

その他

写真1▶芥川龍之介

出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」 (https://www.ndl.go.jp/portrait/)

会場

601
札幌市中央区北1条東1丁目7-1 アルファセンタービル6階

講師

荒木 美智雄
元北海学園大学講師
元北海道教育大学札幌校非常勤講師

お問い合わせ・お申し込み

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〒060-0031 札幌市中央区北1条東1丁目7-1 アルファセンタービル

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