ギリシャ語原典でヨハネ福音書を読む

【講座内容】
　本講座では，1年間に渡り，この仮説を参考にして，ギリシャ語原典テキストを第1章から順次講読します。その際，ラテン語逐語訳を参照します。

【講座の進め方や使用教材について】
・ 英語のギリシャ語・ラテン語読本を使用して，『ヨハネ福音書』の原典テキストとラテン語逐語訳(ウルガータ)を講読します。読本には単語の英語訳と本文の訳注が付いています。英語は講師が全部説明します。

・『ヨハネ福音書』の原典テキスト講読がメインで，ラテン語逐語訳は補助として参照します。

・あわせて田中利光『新ギリシャ語入門』を使用して，古典ギリシャ語初歩を学習します。既習者には復習の機会となります。ラテン語訳逐語訳も，既習者にはラテン語の復習に役立ちます。

・『ヨハネ福音書』
　「焼き印のない牛」と呼ばれるこの福音書は，マタイ，マルコ，ルカの三福音書 (共観福音書)と大きく相違しております。この福音書の成立史について，第1版，第2版，第3版の過程を経て現存の形になったという三段階仮説が提唱されています。

・毎回の講座の手順
受講者がギリシャ語とラテン語のテキストを，講師と共に音読するという形式です。日本語訳は講師が行いますので，受講生は「聴くこと」を中心に受講してください。あわせて上記の文法書を参照します。

・使用する教材
以下の二つを使用します。
① 英語のギリシャ語・ラテン語読本。プリントを頒布します。
② 田中利光『新ギリシャ語入門』(岩波書店，1994年初版) こちらは受講者各自が書店でご購入ください。Amazonでは3,740円