清少納言の世界『枕草子を読む』

枕草子には実在の人々がたくさんでてきます。ほぼ同時代の歴史物語「栄花物語」や「大鏡」と合わせて読み比べる事で清少納言の思いを読み解きます。

【カリキュラム】
清少納言は宮中にいた約７年のほとんどは定子にとって苦しい時期でした。でも枕草子に描かれている定子はいつも微笑んで優しく知的です。史実と枕草子の日記的章段を合わせて読むことで清少納言の意図を読み解いていきます

４月　道隆が９９５年４月に亡くなります。６月の出来事として道長が右大臣となり、氏の長者となります。「故殿の御服のころ」（１５５段）

５月　９月の出来事として清少納言と親交ある実方が陸奥に赴任します。「故殿の御ために、月ごとの十日」（１２９段）

６月　１０月に書かれたものとして類聚段「はしたなきもの」（１２３段）

７月　９９６年１月伊周、隆家の従者が花山法皇を射る事件がおきます。「栄花物語」や「大鏡」でその出来事がどうかかれているかを比較します

８月　２月伊周と隆家の　罪状がきまります。その時の章段は「返る年の２月２０余日」（７９段）２月、宮の司に（１２７段）

９月　２月に定子は梅壺から職曹司にうつり、３月に実家の二条院に遷ります。４・５・６月の出来事として「御前にて人々とも、また物仰せらるるついでなどに」（２５９段）